2010年09月12日

本当に大切なこと 1

たまには美容の事。

今回、先に言っときますが長くなります。

では、私が美容の道に入って、今年で27年になります。

何の記念の年でもないですが、7月に1冊の本が出ました。

 釣り吉 001.jpg

その本は、『美容師の運命を変えた弱酸性美容法』という本で

弱酸性美容法=ベル・ジュバンス

ベル・ジュバンスを取り扱っている美容室の美容師78人が

その出会いとか、生みの親である美容家 山崎伊久江先生との

思い出などを集めた本です。

日本弱酸性美容協会の会員限定発売なので、一般の方の

目に触れることの無い本ですが、ベル・ジュバンスの美容室に

行けば、置いてあります。

私は東京で10年美容の修行をしましたが、その修行先が

山崎伊久江美容室でした。

普通、この美容室に就職する人は、協会員のお嬢様・ご子息様

又、その関係者など、ベル・ジュバンスに縁のある人がほとんど何ですが

私は、山崎伊久江美容室に入社するまでベル・ジュバンス と言う物が

この世にある事自体しりませんでした。

入社後、当然の事ながら新人研修でみっちり

ベル・ジュバンス理論と接客術を勉強しましたが

接客術は、ほぼ実技で 楽しかったんですが、ベル・ジュバンス理論が

大嫌いでしたねー

元々 勉強嫌いだったので、ベル・ジュバンスの教科書出して

机について、各支店の幹部の方が講師になってベルジュバンスの講義

があるんです。 しかも後で試験まである。とっても苦手でしたー

そんな研修が朝9時から夕方5時まであり、 

その後 属の決まっている支店に行き、掃除とシャンプーの

練習をします。  そんな日々を1ヶ月程過ごし新人研修終了後

支店勤務が始まれば、好き嫌いなんていってる場合じゃありません。

私のベルジュバンスとの出会いは、まあそんな感じで

やりたくないけど 仕事だから仕方なくという始まりでした。

今回出版されたこの本に出てくる先生方は、より良い美容を

捜し求め、ベル・ジュバンスと出会い、必死に勉強して

ベルジュバンスの素晴らしさを熟知し 

お客様に尽くすといった、熱心な美容師ばかりがでてきます。

私とは大違いです。

そんな風に私の美容師人生が始まりました。

 

 

それから10年間そちらのベル・ジュバンスの本部(メーカー)の

山崎伊久江美容室にお世話になりました。

10年もベル・ジュバンスをやってれば、それなりの考えが芽生えます。

ベル・ジュバンスの素晴らしさや必要性は当然の事として、逆に

ベルジュバンスでない美容とは? そっちの方を考えるようになりました。

ここは、美容師でもベルジュバンスを知らない方やベル・ジュバンスを

体験した事の無い一般方 には、 理解しづらい所かもしれませんが

ベル・ジュバンスを使って美容 する事がそんなに特別な事か? 

と言う疑問。それはこの時点では 素直に絶対的に違うと

理解しておいてください! 後で説明します。

その後福岡に来て、ベル・ジュバンスとまったく関係の無い

美容室に勤めました。

福岡市内に4店舗、社員50名ぐらいの中規模店です。

先生は、婚礼事業と貸衣装に重点を置いて自ら飛び回り

忙しそうにしてましたねー

その分、四つ店舗は店長に任せっきりって感じで

私が勤務した支店の 店長は2歳年下でしたが、しっかりした男性で

良い方だったので 若々しく自由な雰囲気のいいお店作りをしてました。

店の雰囲気・会社の姿勢・当然使ってる薬液等は、東京時代と

全く対照的な美容室でした。

それはー美容室ごと個々の特徴は何処にでもありますが、

やはり、圧倒的な違いは使用薬液です。 

これは大きくお店側の方針や姿勢を表してます。

分かり易く例を挙げると、これまで流行ってきたデジ○○パーマ。

された方も多いと思いますが..

これの専門店として、打ち出しをしている美容室さんは

次に取って代わる流行物がでれば、多分その専門店に

変わり身するでしょう。

良く言えば、時代の先端を行く自由な美容室。

悪く言えば、こだわりが無く、儲かれば、何でもやる

そもそも我々美容師はファッション業界で仕事している訳なので

時代と共に変化していって当然なのですが、考えなければいけない

ところは、生身の体を使っておしゃれをしてると言うことです。

そこでベル・ジュバンスなのです。

ベル・ジュバンスで考える美容は髪・地肌・体に全く負担を

かけない事を 最優先事項にしておしゃれを考えてます。

ベルジュバンス以外の美容で、変化を楽しむようなヘアスタイルを

希望されるお客様に 関しては美容師の方向性が全く違うと言っても

大げさではないのです。  

当然、体に全く負担をかけず、自由自在のスタイリングが

出来れば何も言う事はありませんが、そんな都合のいい物は

この世にはありませんし、今後も出来るわけないのです。

顔でも体でも大きく変えるとしたら、プチでも何でも整形しないと

難しいでしょうー それが髪だけは、なんでも自由自在なんてことは

人間が人間である以上無理な事なのです。

 

本当に大切な事。 それは、自分の“なりたい”の方向性を

はっきりしとく事です!

つまり、リスクをおってでも、なりたいものを目指すのか。

安全な範囲でなりたいものを目指すか。

必ずどちらかに決めて、美容室ドアをたたくと言うことです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by tencho at 09:10| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 美容 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック